※注意!!
かなりブラック度が増しております。それから特にアレな部分は15禁ぽいので、読むのを面倒にしてあります。苦手な人はそのままスルーして下さい。イラストも相変わらずオリジナル風味です。よろしく。 |
田乃介
妹が慕う優しい兄、であった。(←過去形)
剣の腕はあったが、優しい心を持っていた。
殿様の言い付け通りに、築城の使役大工を、城の秘密を守る為に口封じとして、始末したのが彼の堕悪への始まりである。
そして、その時に拝領した刀が、妖刀似蛭である。
が、この刀が本当に、妖怪化してしまったのは、大工達の血によってではない。
田之介の心を、この刀が切り裂いた=喰った、からなのだ。
なぜなら、考えてみると刀は最初から血を求めていた訳ではない、のである。
そして、君主の命令ではあるが、大工達を斬ったのは、田之介である。
この時点で、はっきりしているのは、最初刀は普通の刀であり『大工達は田之介の意志で(それを嫌々であるにしろ)斬った』と言う事だ。
だが、それからの田之介は、いつしかこれは自分の意志ではなく『刀が求めるから』と思い込み人を斬り続け、それに付け込んだ魔神が、本当の妖刀にしてし まったのだろう。
つまり、幻想の中で妖刀を作り上げたのは、田之介であり、それを現実化したのが、魔神なのだ。
元来の田之介は、親や妹想いの優しい男であった。(世の中は優しい男=弱い男の様に、見られがちである。実際、元の田之介は痩せて、優し気で見るからに、 弱々しい印象を受ける)
戦乱の世の中で、年老いた両親や妹を守る為に、彼は強くなろうしたのだろうか?
剣術の腕を、認められて武士になる事で、それを果たそうとした様だ。
が、武士として出世する為には、当然刀を振り回して、人を斬らなければならない。
戦国の武士の働きは、敵を斬ってなんぼ、であり城主の命令は、絶対服従なのだ。
尤も、田之介が出世のみに捕われて、その大事な武士の本質を、見落としていた事も考えられる=甘く見ていた。
とは言え、大工達は敵では無い。
それを斬る事に、彼の良心が、自分を許せなかったのだろう。
が、仮に人を殺めるのが嫌なら、最初から武士になるのを、止めていたであろうし、そうでなくても途中の、気付いた時点で逃げる、という方法もあるのだ。
しかし、田之介は自ら志願してしまった。
そして、気付いた時点でも最早、田之介自身『毒喰らわば皿まで』の様相を呈している。
よって田之介は、本来そういう面を持っていた、とも考えられる。
とすると、田之介はむしろ自ら、弱い心を斬って捨て、妖刀の使い手として(自分から進んでなのだが)使役されているという形を取り、己を誤魔化していたで はないだろうか?
どろろに、刀を奪われた所から見ても、彼は実はこの妖刀を、手放そうと思えばいくらでも出来たのだ。
しかし、そうはしなかった。彼は気付いていたのだ。本当の自分に。
だが、それを認めた時点で、彼自身が魔神に変現してしまうので、せめて妖刀のせいにして、人を斬り続けたのだろう。
そう、彼にとっては、持つ刀が妖刀である事が必要だったのだ。
でなければ、彼はただの血に飢えた、殺人鬼でしかないからだ。
そうして、強い者も弱い者も関係無く、刀の求めるままに、彼は血を求めて斬り続けた。
そして本当に彼は強かった。
だから、負ける時は彼の死ぬ時であり、百鬼丸に負けた田之介は、自らの潮時を悟り、己に終止符を打ったのだ。
まさに、最期に田之介は、人間として死にたい、と思ったのかも知れない。
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危うく、尊属殺人犯になる所だった田之介君。
Dr.○リコにちょっと似てるよね♪
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仮面〜のカブトの影響でついミサキーヌと呼んでしまうwww
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田之介の妹。
ゲーム版では美咲(漫画原作ではお須志)
典型的なブラコン(ブラザーコンプレックス)な妹。
原作の両親が、年老いている所から、年をとってから授かった娘、かも知れない。
なので箱入り娘。
自分の受け取ったものだけを、真実と思い込む、純粋だか、はた迷惑だか判らない女。
兄の田之介は、もちろん親思い妹思いの、良き兄であったのだろう。
が、その真実だけを信じて、田之介の心の葛藤を、理解できなかったのである。
受け取るだけで、人に何かを返す事を、知っていたのかどうか?は疑問が残る。
見た目綺麗で、女らしく両親や兄に、守られて育った彼女は、ミオとは正反対に、世の中のどろどろしたものを見ずに、あくまで他人事として関わり無く生きて 来られたのだろう。
その点では、ゲームの百鬼丸と同じで、百鬼丸は「人間を、ましてや女のお前は、斬れない」と言っている・・・。(三回の襲撃を受けているのに!これがゴル ゴ13なら、初回で美咲は死の一撃を、喰らっていただろう)
とにかく、ゲームでは美咲には田之介が、残された唯一の肉親と言う事もあって、兄に対する愛情は、ただ事ではない。
理屈では、兄が良く無いと判っていても、逆恨み的に百鬼丸を、付け狙う様になる。
女としての、情念すら感じられ、そこには最早、のほほんとしたお嬢さんの趣など、微塵もない。
彼女は、人が魔に堕ちる瞬間を、まざまざと見せつけてくれたのだ。
が、心を魔に預け利用していた、兄の田之介と違い、彼女はやはり善悪のけじめを、忘れてはいなかったので、魔に取り憑かれても、最終的に心を失わずに、元 の姿に戻る事が出来たのだ。
やはり幸せな人なのかも知れない。
そしてゲームと比較・原作版
田之介の妹は(以下妹と呼ぶ)原作でも、ゲームと同じ様に、百鬼丸が兄を救ってくれなかったのを、恨む様な言動を取る。
まあ、原作ではゲームほど、逝っちゃった感じは少ない。
が、田之介を助けられなかった百鬼丸に対して、恨み事を言っている。
だが、田之介を食い止められなかった場合、ゲームには出て来なかったが、年老いた両親が、その毒牙にかかる所だったのである。
田之介は、血に飢えた狼同様なので、殺さなければ、代わりに誰かが死んでいたのだ。(ゲームでも田之介は妹を斬ろうとしていたではないか!)
その結果、原作では妹は、百鬼丸に八つ当たり的に、罵声を浴びせる。
目を取り戻した百鬼丸の姿に、お化けだの、ごろつきだのと罵り、すぐさま村から出て行け!と言うのだ。
が、百鬼丸はそれを、当然の事の様に受け止め、妹の事を初めて目で見た女の人であり、美しいと言い、更にさようならと、挨拶までして紳士である。
恐らく妹も、 兄が死んで動転してしまい、馬鹿げた態度を取っていると、自分でも承知しながらも、直接的に田之介と戦った百鬼丸に、感情をぶつけることしか出来ないのだ ろう、と百鬼丸は、承知していたのかも知れない。
そしてその通りに、妹は去り行く二人に対し「どろろさん、からだに気を付けて」と言っている。
本当に百鬼丸が憎ければ、その相棒であるどろろも、憎いはずではないだろうか?
第一、どろろは父親に、深手を追わせた張本人だ
(お札の効力がなければ、操られたどろろは、妹すらも斬っていた)。
多分、妹は去り行く二人を見て、我に返ったのかも知れない。
兄はダメだったが、両親は救われたのだし、ある意味兄も、これ以上罪を犯す事無く、刀から解放されたのだ。
だが、百鬼丸に声を掛けるのには、抵抗がある。
なので、どろろに声を掛ける事で=どろろと百鬼丸に声を掛けた、のではないかと思う。精一杯の詫びと礼を込めて。
その証拠に、その後で百鬼丸が再び妹を「きれいだった」と言ったのに対して「あんなむすめに(←どろろは、妹に迷惑を掛けているのに、この言い種である) デレデレしやがって!」と怒りを露にしている。
微妙な女心を感じ取り、どろろはずっと不機嫌そうな様子(百鬼丸が妹を最初に美しいと言った辺りから)であり、これは妹に対して、嫉妬しているのだろう。
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四化入道
文字通り、蛙・土竜・鼠・獺、の4つの小動物の精気(障気)と、ある寺の僧の魂とが、混じりあって生まれた妖怪。
ゲームでは、完全にその誕生物語はカットされたが、四化入道は元々、百面不動とは関係ない独立した物語である。
むしろ、醍醐景光が寺を焼き払い、砦を作ろうとしたのに対して、そうなると近隣の村が戦場となるのを憂慮し、それを食い止めるべく居座り、ついには生き埋 めにされた和尚が、死して後に化生したのが四化入道。
むしろ、どんぶり腹の章のミオの、封魔寺の設定に若干近くなっている。
四化入道の話は、自らを犠牲にして、大勢の他の者達を救った話である。
ここまでは、確かに素晴らしい。慈悲と、高潔さを兼ね備えた人物、だったのだから。
が、妖怪化してしまったのは、なぜか?
その優しさ故に、死して後も、見守りたかったのだろうか?
生き埋めは、相当苦しいし残酷だ。そして即死はしない。
じわじわと、死に至るまでに、彼は何を思ったのだろうか?
人は、人として生きるから、神や仏に通ずる行為が、できるのだろう。
しかし、いくら変な力(通力)を得たとしても、その意識が人外では、神の様な貴い行いには通じなくなる、のではあるまいか?
彼は、死と引き換えに、何かを望んでしまったのだろうか?
結局、何処かが何かが、間違っていたのだろう。
人を思い遣り、救いたくて得た力なのに、人を苦しめる為に使ってしまうのなら、最初の行為すらも、御破算になってしまう。
それでは、あまりにも悲し過ぎるのではないか。
だが、人は人としての個人的な、役割を持って産まれて来ている、らしい。
つまり、産まれて来た目的・使命・本分だ。
彼は、生き埋めとなっても人々を守る事、が彼の選んだ生き様だったのだ。
そして、選んだからには、それ以上の事をしてはならないのだ。
本当なら、和尚のその行為に感謝した人々は、今度は自分達の力で、立ち上がらなくてはならないからである。
しかし、通力を得てその地を守る。
だが、人々を喰らって魔の力や、命を維持しているのでは、本来の人々の為ではない。
それすら判断できなくなるのが、魔道に堕ちた人間なのだろう。
これは、生き身の人間にも、言える事である。
なので、この四化入道の話は、とてもインパクトのある話だ、と思う。
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ゲームではやや鼠・獺っぽい和尚だが、原作ではこの様にやや土竜・蛙風味になっ ております。
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原作、とゆーか白黒アニメ参照版の『みお』
ゲーム版の『ミオ』。ちょっと、貧相なイメージ
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ミオ
原作=アニメ=小説、でほぼ同じ扱いであるがゲームだけはやはり甚だしく違う。
↓ここからはかなりダークで後味悪いです。ハッキリ言うと15禁で よろしく。わざと白文字にしてあります。色を反転させて読んでね。
これは純真な、と言うか未成年向け漫画だったので、手塚先生はかなりキワドク、しかしなおかつ婉曲な表現の為に彼女の描写?は子供には判らない。私も大人
に なって読み返してみてびっくりした。漫画では孤児達を食べさせる為に雑兵達(下級兵士)から食料を貰うのだが、その代わりとして慰みものになってい
る。・・・まあ、つまりそれって売春って事ですか?これではゲーム化は無理!
この設定では15禁どころか18禁だもんね。アダルトだよ。尤も勘のいい人ならそんなのとっくの昔にそんなのは御承知でしょうが、判らない人は未だに判ら
ないかも知れないなぁ・・・。だから彼女も「あたしはいやらしい女なのよ」なんて百鬼丸に正直に言ってるし。だけど、彼は理解出来て無いと思うな、この時
点では。読者と一緒。か、身体という物のある意味不確かさ、を体現している百鬼丸にとってはどうもそういう生々しさはどうでも良さ気な感じがする。という
か、どろろという漫画自体が、性的なものをわざと排除しているのである。下克上の様な世の中での弱者が持つ人の悲惨さに付け込んだ性的なもの、ってオフィ
スでのセクハラ?1000倍の陰湿さがあって読んでもどうかと思うからかなあ。まあ、征服欲の強いタイプの男なら夢想して楽しいかもしれないが、女や未だ
志向の固まらない少年には向かないと思う。そして漫画版のミオは寺(孤児達)を守って死ぬ事で恥辱を清算したのだが、それだけでは足りないのか、ゲーム版
では山の神(魔神だが)に生贄の御霊(みたま)を捧げ、人身御供となる事で許しを得、彼女は真の聖女というべき慈悲深き存在、マグダラのマリアの様な存在
になったのだろうか?
関係ない話だが、最近聞いた話によると女性に性的乱暴する男(犯罪者)がいるが、その女性の男性関係者(兄弟や彼氏など)がその男(犯罪者)を執念深く突
き止めて半殺しにしてしまうのが良くあるパターンなのだそうだ。が、その犯罪者は病院送りになり後遺症の残る身体にされても、元々は自分が捲いた種なので
反対に泣き寝入りするらしい。捲いた種が大きく実を結んでも、ちっとも嬉しく無い例だなぁ。目には目を、所か目には、の代償として、両目と耳と鼻まで抉ら
れちゃったんだね。なんて、アハハ。まあ、くれぐれも男性諸君は女に力づくで禄でも無い事をしない様に(命が惜しいなら)気を付けよう!
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