どろろ考

百鬼丸 どろろゲーム版のあらすじ
戦乱の世の、人々の心の荒廃、その裏で糸を操る魔人達の存在を、憂えた天の神々は、一人の光の子供を、この世に遣わそうとしていた。
それを知った48の魔人達は、その子供の父親である、醍醐景光をたぶらかし、そそのかして『天下を治める力を与える代わりに』その子供の身体の48ヶ所を、奪ったのだった。
こうして、48の魔人に身体を奪われて、生まれた赤ん坊は、父親の手でたらいに入れられ、川に流された。
それを見つけたのは、医者の寿海だった。その子は生き続けた。
持って生まれた、不思議な力によって、会話ができるのを知った医者は、様々な知識を教え、更に己の技術をもって、子供の足りない身体の部位を作り、百鬼丸と名付けた。
そして、百鬼丸が18才になった時に、 あるお告げを聞く。
「百鬼丸の、身体を奪った魔人を倒すか、魔人達が奪った身体で、戯れに作った人間を探し出して、殺せば身体は元に戻るだろう。」と言うものだった。
百鬼丸は旅立つ。身体を取り戻す為に。
そして戦う。ただ一つの願いの為。
そして叫び続ける。「俺を返せ!」と。


ゲーム版どろろについて
 ゲーム内容は、キャラも話しの筋も、ほぼ踏襲している。
それにプラスαが付くだけである。
その部分は、徐々に軌道をずらしていった結果、そうなったかの様である。
つまり、キャラクターの設定も、どこでどうしてどうなる?みたいなものはもう原作付きなので、その通り変えようがないのである。
では、どこが大幅に違うかと言うと、キャラの性格だと思う。
同じ事をしても、性格の違うものが行えば、動機が異なるためにおのずと結果が異なる、もしくは結果の見方が異なり、ゆえに未来も異なる。と、言う事だ。
元来、ハードな内容の物語なので、特に骨肉の争いの部分が、アニメだと、もし自分ならやはり、死にたくなる位ダークなので、ゲーム化する場合キャラの性格位は、甘くしておかないと一般ユーザーには、受け入れられにくいのだろう。
しかし、設定キャラ自体は、かなり魅力的でロープレ向きだから、その魅力を万人に知ってもらうには仕方ない。
キャッチコピーも判り易く、これは本当にやられた、という感じだ。『俺をかえせ!』まさに的確だ。
以上を踏まえた上での話的には、まあまあいい点付けられると思う。実は、ゲームのストーリーの多宝丸との邂逅の部分などは、むしろ辻真先の小説どろろに、近いものがある。
どろろと百鬼丸
おまけのおどろ話:
漫画家ノ人って、意外にも目に見えない世界とか、精神世界とか宗教観が入ったものに、曵かれちゃう傾向があるみたいですね。
で、漫画でそっちの世界に、入っちゃって描いてしまう。
もしかすると、そういう存在に、描かされちゃってる、のかも知れません。
描いてる内に、ある種のタブーに、触れちゃったり。
何だか、その後の人生に、影響が出てしまうみたいですね。
描いてる人も、何となく描かされてる部分を、意識し出すともうダメで、放棄してしまったり、と。
手塚漫画でも、異色のこの漫画は、ある部分タブーに、引っ掛かっているのかも。
私は、ゲームではカットされた、異種婚の話。マイマイオンバは、かなりヤバい感じがする、と思う。



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