未来人カオス・プロローグ編

 十六才の須波光二すなみこうじと大郷錠だいごうじょうは竹馬の友であった。二人は共に銀河総合学院アカデミーに入ろうとしていた。受験者3万人から合格者は10人、という狭き門である。合格すれば行く行くは宇宙移民局の幹部、統治者=政治家、になる事を約束されたエリートとなるのである。


須波と大郷
「オレたち…きっと合格しようよなっ」
「ウン、ふたりいっしょだぜっ」

須波

大郷
親友大郷の恋人、由利アンヌが将来性を求めて大郷を捨て、須波に乗り換えようと迫るが、須波は親友を裏切れないと拒否する。が、大郷にその現場を目撃されてしまう。 謎の人物が大郷に接触。拉致られ、親友の須波を殺せと要求され、拒否するも『逆らうと自分の命が危ないぞ』と脅される。その後、須波の元に行きアンヌと一緒なのを見る。
銀河総合学院 合格 銀河総合学院 不合格
これが二人の人生を分かつと同時に、明暗を分けたのかも知れない。
謎の女、由利アンヌ=アンヌのクローンが現れて、須波のボディーガードをしようと須波にベタベタするが、本物の由利アンヌにそっくりなので大郷に誤解され、恋人を奪ったと思われ、アカデミー合格の嫉妬もあり刺し殺される。 恋人の由利アンヌが須波の元に走り、須波もそれを受け入れて自分には隠している、裏切られたと思う大郷。須波を殺す代償に、アカデミー合格と司法官の地位をエサにされ、その誘惑に負けてついに須波を刺し殺す。

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カオスvs大郷 裏切り編