パーソナル・データ

名前

ランパート

所持するナノマシンの特性

(殺戮方法)

両腕が変型。センサー内臓。あらゆる攻撃を(近距離からの銃撃すらも)防ぎ弾く。ランパート自身の重量級の体躯に見合い、重機の様なマシン製の腕が高速回転しドリル状になり、何ものをも貫く。

ターゲットNo居住区域

第4の標的である。砂漠地帯にある城壁に囲まれた要塞都市キープディープの支配者。

個人としての特徴

元々の生業は地上げ屋のヤクザ。家庭では親バカ。だが、娘以外の人間には鬼畜。それが嵩じて悲劇拡大の原因に。

バトルレベル

★★★★☆
凄まじい破壊力を持つランパートの変型腕に、ヘイトは成す術も無く思われたが…。最後には互いの執念+αの戦いだった。そのαが何の為の戦いか?と言う部分を含んでいる。

敗因
同じ親として娘を思う気持ちの正しさの差、がそのまま勝負の差である。

ただの親バカ。と言えばそうなのだが、ランパートも娘以外の人間には冷淡である、と言うより鬼畜である。が、やはりここで認めなければならないのは、血の因果律である。因果は単にアクションを起こしたからこういう事になった、と言う起承転結(この言葉自体の元々の意味は漢詩の構成の事)のこりと果である。が、人間界ってぇ所は複雑怪奇で、その起こりの承け(よみ:うけ)と転び(=物事の流動する事)が実は結果に大きな作用を及ぼす。ランパートの場合。1(起こり)金儲けをしようとする。2(承け)地上げ屋の仕事に就く。3(転び)仕事=金、のために持ち主に無理矢理土地を売らせる。その為には人殺しも辞さない。4(結果)業病を背負った娘が産まれる。つまりこの娘は人に非道を働くと血の因果が現れ、その起こりである今までの生き方を振り返り反省すべき事に気付くと言う事と、そういう娘を持って人の情けを知ると言う事を親に教える為に産まれたのに、ランパートは一切理解しない。上に、自分の娘の為に人の子を喰い殺す、と言う鬼子母神さながらの新たな因果を作ってしまったのである。ヘイトの娘も自分の娘の身体を直すパーツでしか認識していないのだろう。だが、ランパートは思ったに違い無い。同じ位の年の娘が片や元気一杯で眩しいくらいに溌溂として動き回り、子供らしく女の子らしく成長している。片や自分の娘は日に日に業病に冒され骨と皮だけになり、寝たきりで動く事もままならない。幼いながらもう死に向かってしか成長は無い。何故だ!何故、自分の娘だけが!! と嫉妬に狂いそうになりながらヘイトの娘を見ていたに違い無い。自分とヘイトの人間性の差が子供に出ただけである。そういう事は確かにある。うさん臭いと思う人もいるだろうが、残念ながら実際に生きて来た中で血の報復を幾つも目の当たりにして来たので、信じざるを得ないのだ。血の繋がり産まれた意味も確かにそこにある。正しく生きるのは実は損をする事もあるし、時に自己満足であるのかも知れない。だが、実際にそう言う結果が出ると思えば子孫の為にも正しく生きられるかも知れない。それが大事であると思う。では、ヘイトは?復讐するは我にあり、に任せれば良かったのだろうか?否、多分彼は選ばれてしまったのだろう。神とは時に実行者を選ぶ事がある。それを天の配剤と呼ぶ。ヘイトは個人的な復讐をしているのだが、曳いては多くの悩める者達をも救っている。それが全ての結果だ。ランパートがヘイトに負けてしまった因は娘の愛し方にもあるだろう。そして疑惑も浮上している。プログレスは本当にランパートの娘を救う気があったのか?ヘイトの娘がランパートの娘の身体に適合していた、と言うのも眉唾ものである。娘の治療を餌にランパートに研究体の確保と生体実験のデータを取らせていたに過ぎないと思う。人類粛正の為に。そして有り得ないが、もしこれがヘイトだったなら、自分の娘の為に人の娘を生贄になどしないだろう。娘が穏やかに逝ける様に尽くすだろう。そして自分の子供の分まで人の子を慈しむだろう。それがランパートとの差であり、力では無い勝負の勝敗の差なのだ。
ランパートの謎
ランパートは昔日本で地上げ屋をやっていた!! ランパートは一体何人?また1つ疑問が増えたのだった・・・。

モドル