パーソナル・データ

名前
アールダー

所持するナノマシンの特性

(殺戮方法)

両腕と言っても手首から先だが、ブレ−ド(太刀)に変型する。このブレードは通常は左右で2本の刀だが最終形態(奥の手)で1本のブレードへと融合する。その硬度は極めて堅くヘイトの合金の腕を一刀両断する程である。
ターゲットNo居住区域 第3の標的である。ゲリラやテロリストのアジトに程近い場所であり、ラフィンを葬って間も無く偶然?ヘイトと接触をしているのでダイモンズの世界では南米的な地域と思われる。
個人としての特徴 幼い頃からヒットマン=殺し屋である。が、人間としての一線を越えぬ様に依頼以外の殺人はしない。ある意味宗教を持っている。
バトルレベル ★★★★☆
通常のナノマシンを用いた攻撃ではヘイトにも勝機はあったものの、最終形態では合金の腕を切断され、ヘイトは絶体絶命の窮地に追い込まれる。

敗因
武器同士の戦いではアールダー圧勝だが、戦いは武器のみにあらず。ガソリンの染み込んだ布をブレードに巻き付け動きを封じそれに引火させて動揺させた所をヘイトがゼスモスの腕+切断されて残った合金部分を脇腹にヒットさせ文字通り土手っ腹に風穴を開けて倒す。頭脳戦による勝利である。合掌。

この男はイカレている。依頼された人物以外は殺さない事で最低限の殺生(生きる為に仕方なく動物等を殺して食べる殺生の事)をして生きているつもりである。アールダーからすれば、ラフィンの様に気に食わないからと言って殺生するのは楽しみの為の殺生でそれは正しくは無い、と思っている。それとは違い自分は依頼以外の人を殺さない事で、楽しみの殺人と一線を画していると言う事なのだ。だが、問題は元々殺人は必要な事か?である。アールダーは感情で殺すのではないし請け負う訳だから明らかにこれらの殺人は仕事である。普通の人は仕事で人は殺せないし、ましてや殺した人間達の写真をコレクションなど出来ない。殺した相手に写真の向こうから真直ぐに見つめられている様で、奪った命への罪悪感で押しつぶされそうになるだろう。普通の人間なら。(アールダーのコレクションの様子は愛おしそうで、勲章なんぞを見る様に自慢気な感じがする)アールダーはそんな簡単な事が判らないのである。しかし、幼い頃から殺しをして来たのは彼の容姿=肌の色、を見ても差別の対象となっているだろう事や彼の居住地域(もしかすると生まれ育った場所かも知れない)がゲリラ達の巣窟に近いのも治安の悪さを示している。そこで悪に染まらないのは容易い事ではない。最初は生きる為に仕方なく、と自らを思い込ませていたのかも知れない。だが段々と死や殺しは当然の事となり、しかし彼にはやはり光を求める心もあり一番罪の軽い殺しの方法を選んだ。その結果が依頼のみの殺しなのだろう。人間であり続けたいと願う気持ちは宗教に近い、しかしもはや人間ではない者の考えは人間の考えとはズレている。人が人を殺すのは主に激情によるものである。だから、淡々と仕事として人を殺すお前はもはや人ではない! とヘイトは言ったのだ。依頼で相手=ターゲットには何の感情も持たずに殺すアールダーにとって、人の命の重さに変わりは無い様に見えるが、実は優劣がある。それはある意味正しい。だが、その基準が人によって違うというのを認めていないのである。その点は彼等ヘイトの敵に共通する考えである。アールダーは裏切る前のヘイトの人格や才能を理想の人として崇めていたが、その家族には価値を見い出さなかった。アールダーにとってヘイトと言う存在はなりたかった自分の光なのだろう。ヘイト自身を見ていた訳では無い。追い詰めたヘイトにいい気になって冥土の土産話とばかりに、ヘイトの妻ヒロコの最期の言葉を聞かせるなど、悪趣味満載の鬼畜振りである。だが『復讐する=人を殺す 為なら、人としての自分を捨てても構わない』と言い放ったヘイトと、人を殺しても自分を人として証明する何かを探していたアールダーでは勝負は元々目に見えていたのである。
アールダーの謎
第一巻でヘイトをリンチしている時、アールダーは「おまえのワイフや娘を殺してやりたいと思うほどに」好きだった(はあと)と告白している。更にその言葉に意識朦朧としながらもヘイトが二人の名前を言った際、自分が酷い目に会っているこんな時にまで二人の事を心配するのか?腹立たしい、と嫉妬している。とすると、やはりアールダーは真性のウホッ!、ホモルダーだったのか?

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