とゆーわけで
岡田将生のヤングブラック・ジャック



これは【加山雄三のブラック・ジャック】と同じノリでいいんだろうか?とりあえず、ブラック・ジャックファンサイトを自認しているので、触れない訳にはいかないだろう。2ちゃん他の巷での評判は賛否両論?と言いたいが、愉しみたい人は全員『原作のブラック・ジャックとは別物として認識』した上で楽しむという立場らしい。否定派の言い分は聞くまでもないだろう。私の考えとしては、もう手塚治虫原作の好きな作品をメディア化してくれるんなら何でもオッケーなんで良いです。どーんと来い。受け止めてやるぜっつ!!という者です。第一手塚先生だって、ブラックジャックは元々読みきり連載のつもりで描いてたと言う事だから、長期連載にあたって設定が後付け後付けで出来てしまい、結構矛盾沢山状態なんである。よって、色んな解釈の余地はあるんじゃないかと思う。またそうでなくては作品の膨らみようが無い。ファンとしてはブラック・ジャックがカッコ良ければそれで全てなんですよ。とはいえ、主役の岡田将生は某清涼飲料水のCMで蓋が開けられなくてバービー(フォーリンラブのギャグのコンビの女性)に開けてもらうという非力な男のイメージがインプットされちゃってますんで、どうもちょい頼り無いカンジがする藁。
視聴後感想・他
試写会応募して外れちゃってからずっと腐ってたんだが、ナビゲーション番組が同局の午後4:30から放送されていたので見てみた。ありゃ、この地下室って何?。しかも原作と違い母親が生きていて、眠れる森の美女よろしく鎮座ましましてるのは何なのだ?綺麗過ぎるし。と見ててかなーり不安になった。これは外したかなと結構期待しないで見ていたら、…いいじゃんこれ。ドクターキリコの成り立ちはちょっと納得出来ないけど。彼にはむしろ白拍子先生ポジションで頑張ってくれてた方が良かった気もする。本間先生役の市村さんは若い頃劇団四季でスーパースターwだったけど、年とって渋くていい顔になったと思う。若い子=22才が見ても不思議な魅力を感じるらしい。さすが篠原夫。岡田君もがんばってたと思う。だが髪が一瞬で白くなるとかオカルト設定はちょっと頂けない。最初っから白黒で良いやん。しかしそれをもってしても、作る人・制作サイドにブラックジャックへの愛は感じる。原作とはちょっと違う設定だがそんなに大きな逸脱も無かったと思う。ベースになってるのは『植物人間』ぽいし、母親が年を取らないのも『浦島太郎』か?とか色々原作ファンもニヤリとさせられた。特にブラックジャックがマザコンであるという事がわかってらっしゃる、と言う時点で及第である。続編がある様な微妙な作りだったが、=本田さん出て来てアタッシェケース開けた時に思わず『アルカナの種かっ!』って思っちゃったぜw(早く番組再開を望む。東電さん、CO2の放出削減の代わりに放射能放出、すんのはもういいから早く止めろねw)ヤングブラックジャックは視聴率が良ければ連続ドラマもありそうだ。勿論そうなったら見ます。まあ、そもそもブラックジャックは金持ちだろうが貧乏人だろうが等しく大金を要求する。これは人の命だけは平等だと声高に叫ぶ人々に、本当にそうなのか?と疑問を呈しているのだ。死は確かに平等に訪れるだろう。人はいつかは死ぬ定めだ。しかし、金で延命出来るのは事実だ。金を手に入れるのは簡単ではない。それでなおかつ払おうとするなら、それだけ命が大切だと言う事だろう。その本気が見たい部分も彼にはあるのだと思う。彼にも情はある。患者がいかにそれを彼に示す事ができるか?なのだ。そして人の命に対する誠実さを見た時に彼はそれまでの守銭奴で冷血漢な仮面をかなぐり捨て、患者の為に己の技術の全てを注ぎ込むのだ。というのがブラックジャックの魅力だと思う。もし続編が作られるのならその辺を描いて欲しいものである。

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