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?時に逆らう、エスタル・アビス・マ・カ・ラ?
(呪文)

今回はちょっとショ??ックを受ける出来事、がありまして。丙午(ヒノエウマ)を知らなかった人=23才の彼との無知な会話に愕然とし、変に義務感にかられて書くものです。え??、それとも単に私が古いの?かな?


暦 干支(gan zhi)
干支(かんし)とは、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)の事です。
日本で俗に言う<えと>の事です。中国や他のアジア圏では、年、月、日、時、方位を示す事に用いられています。(例)
午の刻(うまのこく)=昼の12時。よってそれ以前を午前と言い、それ以後を午後と言う。


では、十干とは?
甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)の10種類の事です。
十二支とは?
子(し)・丑(ちゅう)・寅(いん)・卯(ぼう)・辰(しん)・巳(し)・午(ご)・未(び)・申(しん)・酉(ゆう)・戌(じつ)・亥(がい)の事です。
そしてこの十干と十二支を組み合わせて時を数えるのですが、本来は10?12=120通りのはずですが、昔の人はあんまり長過ぎると思ったのか、実際はこの半分の60通りとなっています。人が生まれて60年経つと、自分の生まれ年の干支に還って来るので還暦と言う。


干支 干支番号 干支 干支番号 干支 干支番号 干支 干支番号 干支 干支番号 干支 干支番号
甲子

甲戌

11
甲申

21
甲午

31
甲辰

41
甲寅

51
乙丑

乙亥

12
乙酉

22
乙未

32
乙巳

42
乙卯

52
丙寅

丙子

13
丙戌

23
丙申

33
丙午

43
丙辰

53
丁卯

丁丑

14
丁亥

24
丁酉

34
丁未

44
丁巳

54
戊辰

戊寅

15
戊子

25
戊戌

35
戊申

45
戊午

55
己巳

己卯

16
己丑

26
己亥

36
己酉

46
己未

56
庚午

庚辰

17
庚寅

27
庚子

37
庚戌

47
庚申

57
辛未

辛巳

18
辛卯

28
辛丑

38
辛亥

48
辛酉

58
壬申

壬午

19
壬辰

29
壬寅

39
壬子

49
壬戌

59
癸酉

10
癸未

20
癸巳

30
癸卯

40
癸丑

50
癸亥

60

上の図を見てお判りと思いますが、十干を甲乙・丙丁・戊己・庚辛・壬癸と組ませて5組としており、十二支をこれに組み合わせています。そして十干の組の片方と組んだら、もう片方と組む事はありません。例)子は甲と組んで甲子にはなるが、乙子と言うのは無い。
日本では戦国時代に五行説(←安倍清明の項で紹介)と結びつき、木火土金水に当てはめて考えられる様になりました。十干の奇数の五つを剛日・偶数を柔日として剛(陽)を(え=兄)と呼び、柔(陰)を(と=弟)と呼んでいます。
なので、木=甲(きのえ=木の兄)乙=(きのと=木の弟)・火=丙(ひのえ)丁(ひのと)・土=戊(つちのえ)己(つちのと)・金=庚(かねのえ)辛(かねのと)・水=壬(みずのえ)癸(みずのと)と読みます。
本来十二支とゆーのは農民に農作業の為の暦を理解し易くさせる為に動物を当てはめたのであって、元来の意味としては、干とは幹を表わし、支は枝を表わしています。つまり植物の四季の移り変わりを示すもので、十二支もほぼその意味で使われています。アジア人はおおむね農耕民族だったって事ですね。

では、最後に暦の俗説を幾つか・・・
丙午(ひのえうま)の俗説。丙も午もになるので、この年生まれの女性は気性が激しすぎて、夫を喰い殺す程である。とされて不人気で嫁のもらい手が少ない。よって、この年は出生率が極端に少ないのです。
庚申様。中国の道教(複雑な要素が絡み合う旧い教え、古代の執政から五行からおよそ中華的なものは全て絡んで来る)の教えによると、人間の身体には三尸(さんし)と言う虫が住み付いており、それが庚申の夜になると体内から抜け出て天に昇り、主人(宿主)の過失や悪事を司命(人の寿命を司る神。一説には閻魔大王)の元へと報告しに行く、と言われています。なので、その庚申の夜は眠らずに皆で一つの場所に集まって夜を明かす。のが庚申様であるのです。
辛酉・甲子革命。中国の予言。なのだが、日本で特に信じられており、この年に改元が行われました。
と、まあこんなものです。他にもありますが、あまりに迷信じみているし現代では面白くもないし、理解も超えるので略します・・・
ハレ・ケカレ
よも
(四方)の たかみを むすぶ(結ぶ)は いやしろち(にて、みそぎ=禊、に良し
よもの ひくみを むすぶは けがれちなり
(て、みそぎに不良=ふさ、はず )
"ハレ"・"ケ"・"ケガレ"について。
社会のお勉強で習いましたね。忘れてしまった人も多いでしょう。
良く判らない、のは当たり前の事でもあるからです。
教えてくれる人もイマイチ判っていなかったのかも知れませんね。
"ハレ"とは『晴れ舞台』とか『晴れがましい』などに使われる様な状態の事。
つまり主に祝いの儀式など
喜ばしいと感じる非日常性を持つ事柄を指します。
では、"ケ"ですが、これは
日常の事を指しています。
そして"ケ"とは『気』の事です。
気とはすなわち鬼の事だと思われます。
中国で言う『こん=鬼』その概念は目に見えない霊魂=鬼(日本で言う幽霊の様な概念)
つまり、おにとは元々の語源がおぬ=おらぬ=居ない=目に見えない=気。
そして気とはすなわち
人間の持つ波動そのもの。"ケ"とは本来人の行う営み統べてをさしているのでは
ないでしょうか?(鬼を田の心と言った人が居ました。しかし、田の心とは思うと同じ?
とすれば実は、鬼=思いなのかも知れませんね)

そして"ケガレ"。"ケガレ"とは汚れる事とされていますが、これは"ハレ"が
"ケ"の中の喜ばしい部分、『冠婚葬祭』の前半部分を受け持つとして、"ケガレ"は
後半部分を受け持っていると言う事です。しかしどちらも非日常性の出来事
なのです。そういう意味ではまるで対極にいる双児の様です。
"ケガレ"とは早い話が"ケ"(気)がカレル(枯れる)事なのです。意気消沈して
やる気を失う程(気が枯れる程)悲しみや寂しさなどマイナスの気を
放って"ケ"=日常の事、が行えない様な状況に陥る事です。
冒頭の文にある事は土地についての説明になっております。
土地を購入する際の注意事項の様なものです。
この"イヤシロチ"弥盛地・"ケガレチ"=気枯地と言う概念は今でもあります。
"イヤシロチ"とは癒してくれる上に増々盛んにしてくれる土地の事。
"ケガレチ"とは反対にやる気や元気が見る見る吸い取られて枯れさせられて
しまう位良く無い土地の事です。
みそぎとは=身に付いたケガレ=マイナスの気、を水によって洗い流し
ケガレ(それ自体が罪とされた。神から別れた私達がケガレてはならない)を払う。
身にぴったりとくっついたケガレを身を削ぐ様にして浄める。事です。

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