余談: クライヴは優しいのかクールなのかよく判りませんが、『魔弾の射手』まだんのしゃしゅ、もとい『誇り高き射手』でしたよね。
(ちなみに『魔弾の射手』とは)ドイツ人カール・マリア・フォン・ウェーバー作曲の歌劇の題名です。
当時はドイツ領だったチェコの西部のボヘミア地方が舞台です。
(そしてスメタナ作曲のモルダウはミミのちょいとお気に入り♪)
射る、というイメージからつい弓矢を想像してしまいがちですが、(ワタシだけか?)猟銃です。
魔弾とは、悪魔ザミエルに魂を売る代わりに百発百中の弾(魔弾)を七発貰えるの。でも裏があって6発までは確かに思い通りの獲物を撃ち抜く事が出来るのだけれど、最後の一発は悪魔の思い通りになるのです。そして、この契約にもある抜け道があって悪魔に新しい顧客(後継者)を紹介すれば自分は助かるの。
で・・・
森林保護官のクーノーの後継者を射撃大会で決める事になり、優秀な狩人のマックス(主人公)は絶望していた。弾が当たらなくなったのだ。クーノーの後継者になる事はマックスにとってはクーノーの娘との結婚をも意味していたのである。それを見て同僚のカスパールはマックスに魔弾を与える。(マックスが不調な原因はカスパールが悪魔に頼んだせいだった)白々と言うカスパール「もっと魔弾が欲しけりゃ、今晩狼谷まで来るんだな」悪魔が住むと言う狼谷。マックスはビビるが大会は明日、背に腹は代えられない。誘惑に負けて狼谷に行ってしまう。そしてカスパールと魔弾を鋳造し弾を4発貰い受ける。だが、彼は自分が(悪魔との契約の)後継者になった事と魔弾の最後の一発がクーノーの娘、恋人のアガーテの命を奪うのを知らない。そして大会当日、魔弾のお陰でマックスに並ぶ者は無かった。それを見た領主は気を良くし、マックスを誉め称えそして「あの白鳩を撃ってみよ」と言う。ここまでで3発撃っていたマックスはついに運命の1弾を撃つ。倒れるアガーテ。しかし、彼女は気絶していただけ。彼女は昨晩夢の中で出会った森の仙人に助けてもらったのだ。この事態に怒り狂った悪魔ザミエルは代わりにカスパールの魂を奪う。だが、カスパールも転んでもただでは起きない。マックスが悪魔の魔弾を使った事を告白して息絶える。今度は領主が怒り狂い、カスパールの亡骸を狼谷に打ち捨てて、マックスを永久追放しようとする。が、森の仙人がそもそもこんな大会が催される事が原因であると諭し、また今までのマックスの誠実さを皆に訴えかけたので、マックスは1年間の謹慎生活で許されたのでした。勿論、後継者選びの大会も無くなりましたとさ。おわり。なんてクライヴが娘に読んであげていそうな物語ですね。

ねえ、お父さん次はどうなるの?ねえ、ねえったら・・・。もう、また寝てるぅ。ご本読んでくれるってお約束。いつも途中までなんだもの。お母さん。ねえ、笑ってないで何とかしてぇ。


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