映画火の鳥2772に出てくる、主人公を育てる育児ロボットのオルガである。育児ロボットではあるが、成熟した女性ではない。所謂ねえやさん、なロボットがコンセプトなのだろうと思われる。大人よりもちょっと少女に近い容姿の方が、子供は警戒せず懐くからである。ゴドーとの恋愛だが、育児には確かに愛と呼ばれるものが不可欠である。親子のそれを持つにしてもこのオルガ自体、身体がそうだからなのかは判らないが、中身までもお姉さんなのである。現にゴドーの元に派遣された時、ゴドーは幼児ではなく小児であった。これが意味する所は大きい。幼児期の子育ては食事や排泄の世話(これらは本能の恥ずかしい部分)、一種の刷り込みによっても普通はその恥ずかしい部分を知り尽くしている相手に対して、男は恋愛感情を抱きにくいものである。しかし、オルガはその時期を過ぎてからゴドーと出会った。男は年上のお姉さんに憧れる時期もある。自我が目覚めてから出会う世話をしてくれる他人、の(それも)女と言うのは、男にとって貴重な存在なのである、と言う事だ。そして何よりロボットは人間に従順に出来ている。ナイスバディで綺麗で、自分専用の従順な女、と言う意味に於いてはこのオルガは、完璧にピグマリオンコンプレックスな存在、アイドル、すなわち男にとっての憧れ、理想の女、なのである。まあ、要するにマザコンタイプの萌えキャラと言う事ですな。


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