ATOM 鉄腕アトム
〜ハリウッド製CG映画《ATOM》公開記念イラスト〜
鉄腕アトム

このイラストは昭和のカラー版鉄腕アトムで、アトムがヒゲオヤジ先生のいる小学校に初めて通った時に着ていた服装です。

アトムのエネルギー源は元々は核エネルギーという設定だったらしい。
だとしたら、かなりヤバいだろう。ヤバいからこそ、こんなバカ力なロボットなのかも知れないが、ぶっちゃけ歩く原爆みたいなものだ。
考えたら、アトムの物語は、そこはかとなく危ないネーミング満載だ。
アトム=原子、の妹ウラン=ウラニウムと、兄コバルトは一歩間違えば、被爆の危険性がある放射性同位体。
しかし、限りある石油資源を持たぬ国では、このエネルギーに未来の展望を、託していた時期もあっただろう。
諸刃の剣のリスク面が高過ぎるので、昔程声高に諸手を挙げてはいない、にしても今だってそうだ。
その科学の発達の、象徴的な名前と言える。
なので、アトムの性格が良ければ良い程、反対に裏の何か危険なものも、大きいような気がして、素直に礼讃できないし、漫画は持ってたが、今一つ自分の中では、好きになれなかったキャラなのである。(あー、考えるとあの世界的に有名な、遊園地のネズミキャラみたいだ)
今回、描いてみたのは単にハリウッドCG映画化したものが、あまりにもアメリカナイズされていたためである。
天馬博士に至っては、リボンの騎士のナイロン卿?に似てるし、丁度ロボットサーカスの回を見た後なんだけど、それに比べると悪役ハムエッグが、肥満体のおっさんになってたのは複雑だなあ。
絵の評判どうなんだろうか?手塚ファン。
何でも手塚プロの監修が入って、やっとあの絵になったらしいけど。
大体、その他大勢のキャラがアメリカンテイストバリバリで、あまりタッチが似ていない訳だから、余計そう感じるんだろうと言うかむしろ、そっちに合わせる 為に、主要キャラも大まかな特徴的な造型以外は、大胆なデフォルメが、なされたんだろうな(大人の事情)と言う気がしてくる。
それから、手塚治虫の息子の、アトムの会見の画像を見たけど、父親に生き写しでびっくりした。
それまでは、ジブリの息子っぽくてイヤだったんだが、本人=治虫氏が監修してるみたいなんで、もう何しても許せそうだ。
手塚治虫はある事があってから、子供に優しい本当に少年の為に、漫画描いてる人なんだなあ、と以来ずっと今でも尊敬している。
だから、手塚プロ一生のお願い。パチンコだけにはならないで。作品ずっと応援し続けるから。
テレビデータ日本テレビ系列、1980年〜 1981年まで放送。全52話。
これが1番アトムらしいシリーズで、非常に力が入っていた作品だと思う。
ブラックジャックとか、サファイアもゲスト出演しているし、ファンへのサービス精神も旺盛だった。
そしてこの作品では、天馬博士がアトムをサーカスに、売り飛ばしたりしていない。
誕生したばかりで純真無垢=無知なアトムが、ハムエッグに騙されて契約書にサインして、連れて行かれてしまったのだ。というちょっと違った設定なのだった。

最終回第53話「アトムの初恋」から人間に変装したアトムと少女ロボットニョーカ。
勿論こんなシーンあるわきゃねーよ、なのであるが題名の「初恋」らしく頬を赤らめデレてる初々しいアトム君を描いてみました。
他にも第27話「ブラック・ジャックの大作戦」=題名から判る通りブラック・ジャックとピノコが出演、第39話「盗まれた太陽」には七色いんこが出演している。
のだが、最終回は手塚先生が自らアトムに出演しているので別格=スペシャルなのである。
平成のリメイクアトムはオリジナルストーリーだったが、新アトムはほとんどがコミックスからのアニメ化で、白黒版とほぼ同じ内容である。
未来にしては、その当時のテクノロジーの域を、脱していない感じなので、見ていると当時らしさが出ていて懐かしい。
少なくとも、オリエンタルランド彷佛とさせる、平成版よりはマシかなと思うし、絵柄も結構気に入っている。
次ぎは『アトムとウラン』のイラストで!!

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