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魔女の鉄槌
あなたお願いです。楽に死ねる薬を送って下さい。(届かなかった手紙より)

〜ハーメルンの笛吹き男〜
のお話はミミにとってちょいと思い出深き代物?なのであった。
それは『小学生の学芸会での出し物』で私の学年ではこの劇をする事になって、
私も出たかったのですが、希望者が多すぎて出れませんでした。
その時の服装が…ナンカね、ピーターパンみたいで・・・(笑)
で近年、藤木凛さんのハーメルン〜や漫画の〜バイオリン曳きや、
マスターキートンの中の1話などで
ハーメルン関連のものが出て来ると点は線に繋がるお得意のパターンで
ずらずらずらっと情報が自然に集まってくるのでした。
で、
このハーメルンの物語はホントにあったある事実に基づいていたのです。
その概要は・・・
1284年6月26日に130人の子供が突然行方不明になるという事件
が確かにドイツのハーメルンであったらしく、市の公式記録文書にも記載
されているそうです。
阿部謹也著『ハーメルンの笛吹男』ちくま文庫1988(単行本・平凡社1974)
が良い参考文献になる事と思います。
「ヨハネとパウロの日(=6月26日)に、ハーメルン市内で130人の者がカリワリオ山の方向(=東方の方角)へと向かい、引率者の元で多くの危険を冒してコッペンまで連れてゆかれ、そこで消え失せた」
その引率者とは30才くらいの
上等の服を着た美しい男だそうです。
謎 なぜ、消えたのか?
そしてそもそも、ハーメルンの笛吹き男とは・・・
"童話" 〜ハーメルンの笛吹き男〜より
ハーメルンの市にネズミが大量発生。市長を始めとする
市の有力者達は遂に懸賞金まで出してネズミ達を追い払おうとしますが、
ネコも効かず、人々は手を拱いている他なかったのでした。
そこへ旅の男がやって来ます。
そして自分がネズミを追い出した曉には何をくれるのか?
と問い質しますと、人々は挙って『自分の大切なもの』を差し上げると言います。
なので、男は銀の笛を奏で始めます。
すると・・・笛の音につられてネズミ達が一同に集まりました。
男はなおも笛を吹きますと、ネズミ達はうっとりと聞き惚れている様子。
それを確かめた男は笛を吹きながら、市から出て行きました。
当然ネズミ達もその後を追います。
男は川までネズミ達を誘導し、全てのネズミは市を流れているヴェーザー川
の中へ入り溺れてしまいました。
こうしてハーメルンはネズミから救われ、男は市内へと戻りますが、・・・
人々は男に対して手のひらを返したかの様な態度。
『お前など知らん』
『言い掛かりも大概にしろ』
『薄汚い乞食め、ここから出て失せろ』
そして男はぶち切れて言います。
『約束は守ってもらう。必ずだ! お前達の大切なものを頂いて行くからな!! 』
と、そう言い残してハーメルンから去って行きました。
ハーメルンの人々は丸儲けして大喜び、のはずでした。
しかし・・・
市のはずれに住みこの出来事を知らない男は見たのです。
銀の笛を吹く男の後に
市の4歳以上の子供達がぞろぞろと続いて歩いて行くのを。
その事を知らせた時は後の祭りでした。
子供達は帰って来ませんでした。
これも最初の約束を守らなかった大人達の責任です。
大人達は不誠実がもたらす悲劇を忘れぬ為に戒めとしてこの話を記録した。と言うお話。
検証、
闇の西洋史より
ふと気付いた事があります。
除福伝説です。(ミミ徐福に付いてのレポート着々と進行中)秦の始皇帝の権力者特有の不老不死と言う飽くなき願いを叶えるべく大勢の若者(子供達)
を連れて渡来した、と言うあの伝説に似てます。
なぜなら、始めに誘拐もしくは蒸発(子供達の消失)事件がありネズミ捕り
の話は後から加えられたと思われるからです。
それは、ネズミの大量発生=魔女狩り、と言う公然の図式が見えている為です。
(御存知ではない=まだ西洋史習って無いよ、と言う人の為に・・・)
昔(15世紀頃)ヨーロッパ( フランスのジャンヌ・ダルクも魔女として狩られましたね。ドイツでもそうです。イタリアとかあの辺の地域もそうです)では魔女狩りと言うものがありました。
平たく言えば、お前は悪魔のサバト(集会)に出席しただろう、と言う嫌疑を掛けられて尋問(拷問)され、もしそれを認めたら火あぶりにされて死刑。認めなければ尋問が続いて死ぬ。
と言う、どちらにしても嫌疑をかけられる事は即、死を意味していたのです。
で、何でこんな事がっ、と言うと教会や当局(市や村など有力者達)が魔女の
財産を没収する為です。(ちなみに魔女に性差はありません男でもそうです)
しかも、これは捕らえられた人が次の人を指定(密告もあるし、尋問の時に
あいつも居ただろう、と誘導されたのがほとんどらしい。財産家とか
尋問する者の個人的に気に食わない奴とか)させるやり方でありました。
『あれ、でもネズミに何の関係があるの?』って思ったかな?
ネズミの天敵って何?そう、ネコです。
ネコもまた迫害をうけたのです。だって、ネコは魔女の使い魔(使い走り )
とされてましたから。
魔女を撲滅させる為にその指令を持ち運ぶと言うネコも巻き添えを喰らい虐殺され、その結果ネズミが蔓延り、ネズミのもたらす病原菌(ペスト)が猛威を奮ったのでした。
火葬の習慣がないし、まだ医学も発達してなかったので伝染病の概念も乏しく
人々はバタバタ倒れました。人口の激減ですね。
生態系を狂わせた結果ですね。
これもある意味魔女の復讐とも取れなくもないですね。
と言う事で子供達の消失とネズミ捕りの話を切り離せるならば
何かの原因で子供達(もしくは若者達)がハーメルンから居なくなった。
と言う単純な?事実のみが残ります。
しかし、こんなに大量の子供達を誘拐する事などあり得ません・・・。
突然、忽然と大量の人間が(いくら子供とは言え)消え失せるのは
かなりの異常事態でしょう。
だから公式文書にも記録されているのかもしれませんが。
にしても、公式文書に記録されたにしてはこの記録はあまりにも
淡々とした印象を免れないと思うのです。
色々考えると、これって大人達と言うかそのハーメルンの人々にとっては
記録に残すのは有り難くは無い、つまりは不名誉であるが、切羽詰まって他にどうしようもない
事情があり公然の事実として言わなくても当時の人々には暗黙の内に認証されていたある事実であり、後々の人にはこれを教訓にして二度と同じ轍を踏んで欲しくは無いが、しかしその理由はぼかされなければならず、時を経るに従って曖昧に、そして本当に既成の事実でしか伝承されなかった事件である。
としか考えられません。
後生の人々には恥ずかしいのでハッキリとした形では残したく無い、しかしこの
悲惨な出来事を忘れまいとして、そして暗々裏に受け継がれる
忌わしき伝承として残そうとした、と言う事です。
では、何なのでしょう?その事件とは?
私のお粗末な頭で考えそして受け売りを加えて申しますと、
1.貧しくて(飢饉などで市の財政が圧迫されて、人々は子供を養う事もできず
死なせてしまうよりは、とか理由を付けつつ)子供達を他の市などに
労働力として売り払った。
2.子供十字団として洗脳及び煽動されて子供達がエルサレムへ向かった。
市当局としても、過剰な人口を減らしたかった為(1の理由による)これを
推奨もしくは見て見ぬ振りをした。
3.ある闇の機関が生体実験の為に違法すれすれな方法で
(やはり市の人々の弱味に付け込み借金の肩代わりかも知れないし、
契約労働者と言う名目で)連れ去ったのかも知れない
(それの真の目的としては権力者の飽く事無き夢『不老長寿』の為の
実験かもしれないし、新人類創製の為の交配実験かもしれない・・・
なんちゃって)などなど。しかし、真相は・・・闇の中です。

(おまけ)昔のヨーロッパではある特殊な職業の女性は赤を何か一つ身につける事が義務付けられていたそうです。印って事です。(赤頭巾ちゃんなんて実はそれを暗示しているとも言われます)ちなみに魔女にも特別な印があります。私の口からは言えませんけれど、それが魔女の目印です。私にもある、かな??、ないかな??(謎)