ハレ・ケカレ よも(四方)の たかみを むすぶ(結ぶ)は いやしろち(にて、みそぎ=禊、に良し)
よもの ひくみを むすぶは けがれちなり(て、みそぎに不良=ふさ、はず
) |
- "ハレ"・"ケ"・"ケガレ"について。
社会のお勉強で習いましたね。忘れてしまった人も多いでしょう。
良く判らない、のは当たり前の事でもあるからです。
教えてくれる人もイマイチ判っていなかったのかも知れませんね。
- "ハレ"とは『晴れ舞台』とか『晴れがましい』などに使われる様な状態の事。
つまり主に祝いの儀式など喜ばしいと感じる非日常性を持つ事柄を指します。
では、"ケ"ですが、これは日常の事を指しています。
そして"ケ"とは『気』の事です。
気とはすなわち鬼の事だと思われます。
中国で言う『こん=鬼』その概念は目に見えない霊魂=鬼(日本で言う幽霊の様な概念)
つまり、おにとは元々の語源がおぬ=おらぬ=居ない=目に見えない=気。
そして気とはすなわち
人間の持つ波動そのもの。"ケ"とは本来人の行う営み統べてをさしているのでは
ないでしょうか?(鬼を田の心と言った人が居ました。しかし、田の心とは思うと同じ?
とすれば実は、鬼=思いなのかも知れませんね)
そして"ケガレ"。"ケガレ"とは汚れる事とされていますが、これは"ハレ"が
"ケ"の中の喜ばしい部分、『冠婚葬祭』の前半部分を受け持つとして、"ケガレ"は
後半部分を受け持っていると言う事です。しかしどちらも非日常性の出来事
なのです。そういう意味ではまるで対極にいる双児の様です。
"ケガレ"とは早い話が"ケ"(気)がカレル(枯れる)事なのです。意気消沈して
やる気を失う程(気が枯れる程)悲しみや寂しさなどマイナスの気を
放って"ケ"=日常の事、が行えない様な状況に陥る事です。
|
- 冒頭の文にある事は土地についての説明になっております。
土地を購入する際の注意事項の様なものです。 この"イヤシロチ"弥盛地・"ケガレチ"=気枯地と言う概念は今でもあります。
"イヤシロチ"とは癒してくれる上に増々盛んにしてくれる土地の事。
"ケガレチ"とは反対にやる気や元気が見る見る吸い取られて枯れさせられて
しまう位良く無い土地の事です。 みそぎとは=身に付いたケガレ=マイナスの気、を水によって洗い流し ケガレ(それ自体が罪とされた。神から別れた私達がケガレてはならない)を払う。 身にぴったりとくっついたケガレを身を削ぐ様にして浄める。事です。
|