いつかはまとめて載せようと思ってたけど、こんな形でとは…急かされているような気がして仕方ないんで、軽くまとめてみました。関東で地震を押さえると言えば要石。これがあるのは、茨城の鹿島神宮と千葉の香取神宮である。東北大震災の後、比較的大きな余震がこの二つの県で起こっているのは、もしかすると両神が力を散らす為に余震エネルギーを引き受けてくれているのでは?等と思ったりする今日この頃である。  (画像は鹿島神宮の武甕槌大神像。ナマズをフミフミして押さえ付けている)ナマズとは地を荒らすもの達。荒ぶる神達を平定すると言う事。富士の近くにそんな従わない人々の暮らす国があったのかもしれない…。石を乗せるとは死者が蘇らないように拘束する呪詛。もしくは死者の言葉を聞く為に使われるのが石。うーんキナ臭い。
茨城の鹿島神宮の祭神は、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)である。伊耶那岐命(いざなぎ)と伊耶那美命(いざなみ)の息子として火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)が誕生するが、この神が火の神であった事から出産時にイザナミが火傷で死んでしまう。その後、怒ったイザナギに十拳剣=天尾羽張(アメノオハバリ)で殺された。その剣の根元からの血が岩石に落ちて誕生したのが『たけみかずち』なのである。 香取神宮の祭神は経津主神(ふつぬしのかみ)である。この神は今一つハッキリというかスッキリしない。物部氏が軍事も司っていたのは前にもちょこっと書いたが、神武東征において建御雷神が神武天皇に与えた刀である布都御魂(ふつのみたま)を神格化したものがフツヌシであると言う解釈もあるので、これはタケミカズチが刀を持ってして、つまりペアでなくては力が発揮出来ないが、一緒にしておくとその力が強すぎるので別々に祀ったって、三種の神器に近いものがある様な気がする。
どうも神話と言うのは血生臭さが付きまとうね。このフツヌシの話は大国主の国譲りで先兵である天穂日命(あめのほひのみこと)と天稚彦(あめのわかひこ)の2回の失敗があって3度目に選ばれたのがフツヌシでタケミカヅチがそれに付いて行くと申し出たっていうのが有名。これって前2回の失敗の原因がアメノホヒ=大国主の理念と人柄に惚れて心酔して裏切る。アマノワカヒコ=女をあてがわれて地位と名誉に釣られて裏切る。なんで、下手に頭が回ったり、野心を持っている奴に任せたのが失敗。ッて事で、3度目の正直で命令にだけ素直に従う、体育会系の筋肉バカ(失礼!)を選んだって事みたいだね。それか穏やかに話し合いでは埒が明かない為に武力でって事なんでは?そうするとフツヌシが武器で、それが選ばれてその使い手であるタケミカヅチがそのパートナーって考えると…。

両神宮の要石(左・鹿島。右・香取)
訪れたのは2010年10月15日。行った感想。鹿島は本当に神話の時代からありそうな古さが感じられるが、スッキリしている。これは清清しいと言う意味なのだろう。香取神宮はちょっと「えっ!?」と思った事がある。何か封印めいたものを感じた。明らかに敷地内なのだろうが、かなーり離れた所に重要施設=奥の宮=フツヌシの荒御魂を祀る、があったのだが、こえーよ。怖すぎる。まるで(今言うのは不謹慎だが、実際にそう感じた)原発並みのコワさだった。何閉じ込めてるんだー。後述。あと、書いててふと気付いて泣きそうになったが、タケミカヅチっての神だよね。天の雷の火の力をもって、大国主に戦わずに降伏させ国を譲らせたんでしょう。戦ったら酷い事になるので、全面降伏しなければならない、と判らせる程の脅威を持つ武器。それってフツヌシは刀の神格化ではなくて実は天からの雷をもたらす者が使う武器の神格化だとしたら、その武器って何?やっぱりコワス。……鹿島神宮と香取神宮の御利益を期待して地震を鎮め、荒ぶる原発もなんとか収まりますように、の願いを込めるはずのページがこんな妄想全開ページに。ちょっと病んでるかも知れない…。反省反省。皆さんも素直に平和と安全が戻るように祈りましょう。

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