魍魎戦記マダラ"摩陀羅"
摩陀羅について:
原作:田島昭宇、角川書店。私が持っているのはA5版です。単行本サイズも売ってると思います。(本屋で見たから)
持ってるゲーム
<ファミコン>コナミ発売
『魍魎戦記MADARA

私はこう読んだ!!
ハッキリ言って、これは『どろろ』のパロディ
かと思いました。最初読んだ感想ね。
父の権勢欲の人身御供として身体を捧げられて
不自由な肉体を優れた技術を持つ人に補い
強化してもらう事で常人と同じ身体を持つ事が出来た。所謂サイボーグ?
そしてその引き換えのごとく、特殊感覚能力を得ている。
長じて旅に出て自分の身体の一部を持つ魔物を倒し身体を取り戻して行く・・・。
どう考えても大筋は『どろろ』を襲用している様に思えてならない。
では、相違点は?
主人公の性格的な差異によるものである。
『どろろ』の(2人の内の1人の)主人公である百鬼丸はペシミストである。が摩陀羅の主人公『マダラ』はオプティミストである。
それはその様な環境で育てられた為である。
マダラ、彼には仲間がいる。そして、自分を特別であるとか不幸であるという認識がまず無かった。
故に、真実を知った時に百鬼丸とマダラとの対比=明暗が分かれてしまうのである。
とは言え、時代背景も要因の1つではある。
片や渾沌とした戦国の生々しい世。
片や未文化的でありつつ終末にも通ずる乾いた世。
同じ様な主題でありながらも異なる印象を受け
しかしながらも、人の生きる根の部分を描きたいのだろうと読者に理解させる物語なのである。
主役:マダラ 第一巻表紙画。
あらすじ(第一巻裏の英文の訳)
"マダラ"と言う名の少年が居た。
征服王"ミロク"帝の世嗣であった。
ある日預言者がミロクに言った。
「御主の息子マダラの中には底知れぬ
"力"が眠っておる。確実に、それも近い将来お前の野望は息子マダラによって潰えるだろう」
ミロクはおのが息子を恐れ、マダラの身体を魔族の生け贄にした。
それによって、マダラのその"力"は封印されてしまったのだった。
しかし、ミロクの思惑に反し、マダラは王となる運命に導かれ、旅に出た。
失われた"身体"を取り戻しながら、
伝説の楽園"アガルタ"へのドアを開く為に。
今、ここに歴史の静かな黎明が近付いていた。


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