旧3巻20話『血がとまらない』
上野駅のコインロッカー。大荷物を持つ若い男「ちくしょう、どれもこれも超満員か」空きロッカーを探す男はロッカーから荷物を出している若い女を見つける。「このロッカー空く?手貸そうか」と男は女の荷物を出してやる。こうして男・博と女・由紀は出会い、これをきっかけにコインロッカーのまえで待ち合わせ、デートを重ねる仲になる。音楽の趣味も一緒で、フィーリングの合うふたりは当然恋人関係に発展する。初デートから一年後、博は由紀にプロポーズする。しかし由紀は血友病遺伝子のキャリアで結婚をためらう。由紀の病気をなおせる医者を探す博はブラック・ジャックのもとを訪れる。遺伝病は治せないとにべもなく断るブラック・ジャックだったが、博にうその手術をして治ったと信じこませて欲しいと頼まれる。ブラック・ジャックは由紀の輸血に必要になるかもしれないと博から採血ししらべる。実家の電話番号を聞いてブラック・ジャックは博の帰宅後に電話をする。実家の母の話では、博自身悪性貧血を患っておりもう長く無い事を知っているという。次の日由紀を伴い博がやって来る。由紀が治療している間に具合が悪くなり帰ろうとする博。ブラック・ジャックはにせの処置後、それを聞いて追い掛けるが博は近くの路上に倒れており、「彼女は治ったと思い込んでいる」とのブラック・ジャックの言葉に満足して死んで行く。後日、ブラック・ジャックは由紀に鍵を渡す。それはふたりがはじめて出会ったあのコインロッカーの鍵で、中には1通の手紙があった。ブラック・ジャックは博が死んだと語り、死の前日にその手紙を書いたのだと言う。涙ながらに手紙をよむ由紀。それにはこう書かれていた。
『由紀ちゃん、ぼくは二どどきみにあえない。きみをだましたようで、ほんとうにすまなかったとおもいます。でも、きみを愛していたことはほんとです。このままきみといっしょにいられたら……ほんとにくやしい。でも、ぼくらには、太陽があった。花があった。音楽があった。いまはみんなきみのものだ。由紀ちゃん、せい一ぱい生きてください。さようなら』
これ題名の「血がとまらない」の所から血友病が致命的な病みたいに描かれてて差別助長とか言われてるけど、それ以上に悪性貧血の方が問題だったんじゃ無いかな?胃粘膜萎縮によってビタミンB12の吸収因子阻害が原因だったけど、今なんて事ないから。とゆーかすでに自分が学生の時に友達が悪性貧血だったけど、何でもなかったし。だから、この話読んだ時にちょっと??だったんだよね。この話が発表されてほんの数年で解明されたと言う事か?まあ何にせよ医学の進歩は良い事だ。


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